賃貸で週末だけ移住してみた

東京で働いてるけど週末は海のそばで生活したい!を試行しているブログです。海徒歩2分、ワンルーム。家賃5万円弱。意外と安く実現できたセカンドハウス生活を紹介します。

完全移住にするか、週末移住にするか

今回はなぜ、完全移住(生活をその場に移す)ではなく週末移住(都内の家は維持しながら土日、祝日だけ過ごす)を選んだのか書きたいと思います。

週末を海辺ですごしたいと思ったときに、我が家が最初に検討したのは完全移住でした。その時の候補は

  • 逗子
  • 平塚

の2カ所です。どうしてこの2カ所になったかというと我が家の場合は完全移住先の条件として、

  • 都内の仕事は維持するので、通勤しやすい場所(=朝座れる可能性がある駅の近く)がいい
  • 私の出身が神奈川のため、千葉よりも地縁のある神奈川がいい
  • もちろん海の近く

という3点があったからです。

 

逗子と平塚はそれぞれ横須賀線東海道線の一部始発駅なので、少し早めに行けば座って通勤ができそうです(実際に試してはいません)。千葉方面は探していないのでわかりませんが、探せば同じような条件の駅はあると思います。

ただ、朝は始発で座れるとしても帰りは立って通勤するしかないこと、もしそれをお金で解決しようとグリーン車を利用すると

  • 片道750円×20日×2人=30,000円

と結構な金額になること、そして、何より時間のロスが大きくなることがひっかかりました。金額自体は都内から逗子or平塚に移ることで家賃水準が下がるのでその分で吸収できそうだったのですが、朝何時に家をでれば良いかだとか、夜何時に帰宅できるだろうかというのが問題でした。

 

通勤だけを考えれば都内在住は本当に恵まれています。働くようになって片道1時間半以上かけて通勤していた父がいかに偉大かを思い知りましたが、片道30分で通勤できる生活と片道1時間半以上かかる生活では仕事以外の疲労度が全然違いますよね。特にそれが混雑した電車であれば尚のことです。

加えて我が家は共働きで、夕食は早く帰宅した方が料理をするか、あるいは外食するという生活をしています。そこで帰宅が1時間以上遅くなることを考えたときに、今まで

  • 20時に会社を出て20時半に最寄り駅のスーパーに寄って20時40分から料理を始める

ということができていたのが、

  • 20時に会社を出て21時半にようやく最寄り駅につく

となり、更に朝家を出る時間も早くなると思うと、正直、料理は無理だなあというのが私の感覚でした。

 

やってみたら色々効率化しながら上手くいくのかもしれないけれど、でも完全移住となると引越にかかる費用も膨らむし、そう簡単に「やっぱやめて都内に帰ってくるわ」とは行かないうのも私たちにはリスクが大きすぎました。

加えて、今はDINKSだけどそのうち子供ができて生活が変わるかもしれないし、その際、通勤だけでそんなに時間を取られていては共働きでちゃんと子育てができるんだろうかというのも不安になった点です。

何より、私は熱狂的に海が好きなのでそれでも好きの一心で耐えられそうでしたが、そこまで海好きではない夫に強いる負担として大きすぎるというのもありました。

 

そこで考えたのが東京の家とは別にセカンドハウスを借りる「週末移住」という手段です。週末移住は完全移住の問題の大部分を解決する、とても良い方法だと思います。

 

週末移住の良いところ

  1. 平日の通勤時間が伸びない
  2. 通勤する必要が無いので、始発駅などに縛られずに場所を選べる
  3. 家賃の安い物件にすれば敷金・礼金等の初期費用も小額になるし引越費用もかからないので初期投資にかかるリスクが小さい

ということで、あれこれ議論した末に我が家は週末移住を選択することにしました。ちなみに完全移住をしない決断をしたわけではなく、週末移住を2人とも良いと思えて、上述した問題を解消する方法を思いついたときには完全移住を考えることもあると思います。ただ、ファーストステップとしては確実に週末移住の方が優れていそうということです。また、一方で週末移住が完全移住に負けるところについても触れておくと、

 

週末移住の悪いところ

  1. 家賃が2カ所分発生する(持ち家の場合は購入費用が嵩む)
  2. ゴミ出しや洗濯を2カ所で行う必要がある
  3. セカンドハウス用の備品(家具等)を買い足す必要がある

という3点になると思っています。特に1は検討する際に大きなハードルに見えると思うのですが、実感としてはそこまでではありません。どういうことかと言うと、家賃の低いところを選べばそこまで高額にならないし、それに週末移住してみて良かったら都内の住居を縮小しちゃえばいいじゃんという話があるからです。

我が家は今は都内が2DK、セカンドハウスが1Kで、セカンドハウス開始前より5万円/月ほど多く家賃が発生しています。しかしこの追加分の5万円を払うのは初めの1年だけにして、週末移住の良さにはまった場合は翌年から都内を1R、セカンドハウスを2LDKとかにしようかというプランもあります(それを”セカンド”ハウスと呼ぶのも変な話ですが)。

賃料相場を調べたところ、そうすれば大体、今の都内の2DKと同じか若干のプラスくらいで納められる印象です。まあどちらにせよ週末用住居の築年数等に贅沢は決して言えませんが、それはそれで悪くない方法じゃないかなと考えています。

なので色々と書きましたが、都内勤務で完全移住を考えている方は週末移住も導入時の選択肢の一つとして考えたら良さそうだと思います。

 

(追記)お金があれば熱海や小田原から新幹線通勤という手もあります。が、新幹線定期はべらぼうに高いのでちょっとこれは無理ですねというのが我が家の見解でした。