賃貸で週末だけ移住してみた

東京で働いてるけど週末は海のそばで生活したい!を試行しているブログです。海徒歩2分、ワンルーム。家賃5万円弱。意外と安く実現できたセカンドハウス生活を紹介します。

移住前・当日に持って行った物と大雪で大変だった話

予想以上に多くの方に見てもらえていることに驚いています。ありがとうございます。

今回は実際の生活内容にもついても少し書いてみます。

 

海辺の週末移住最高というブログを書き始めたので眩しい陽射しや青い海の話をしたいところなんですが、私たちの週末移住初日は2014年2月8日の土曜日でした。そう、あの40年に1度の大雪の日です。本当に運が悪い。

翌日以降は楽しかったんですが、正直、この日はめちゃめちゃ辛かったです。ガスも通っていない、備蓄食料もない、暖房器具はエアコンのみ、布団は最小限のものをフローリングに直敷きという状態で歴史的大雪を迎えました。

ここから言える学びは「移住初日はちゃんと体制を整えておけ」ということになるかと思いますが、そもそも移住初日を真冬に設定してさらにその日に40年に1度の大雪が来るようなことがなければまず事前準備は適当でも何とかなると思うので、普通は特に気にしなくて良いと思います。

 

さて、移住に必要な荷物を運び込むにあたって、車をもっていない我が家は3段階で搬入をしました。

  • 前の週にレンタカーで旅行をした際に、家から持って行くものを車載し寄り道して運び込んだ(布団、食器等)
  • IKEA(照明と物干し台と枕)*1やAmazon(ガスコンロ、カーペット)、ニトリ(カーテン)で必要なものを事前に購入し、移住初日に到着するように配送時間指定しておいた
  • 到着してから必要なものを随時Amazonで購入したり、家から追加で持参した

*1 照明と物干し台、枕だけの買い物に送料7,000強を払ってしまった。レジを通った後に送料が高いことに気づいたけれどIKEAの広さと人の多さに疲れきっていてキャンセルできなかったのが敗因。もう数年はIKEAに行きたくない気持ちになったので注意。

(この辺の細かい物品リストはGoogle Docsでかなり気合いの入った管理用のスプレッドシートを作っているので、物の購入があらかた落ち着いた段階でシェアします。)

 

大雪の予報が出ていた8日当日の朝、行こうかやめておこうか散々夫婦で迷った末に「色々届くからやっぱり行かないと」「大丈夫だよ、海沿いはそんなに積もらない予報になってる」「電気が通ることは確認してるからエアコンつくよガスは開栓の連絡するの忘れちゃってたから明日にしかつかないけど」と渋る夫を説得して朝早めに出発しました。

鎌倉までは順調に来るものの、鎌倉で江の電に乗り換えるときには「運休する可能性があるのでご注意ください」のアナウンス。

無事に稲村ヶ崎まで来るものの稲村ヶ崎も真っ白で、海辺は雪が降らないと言った奴(私)は完全に嘘つきでした。

 

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 雪の稲村ケ崎駅。

 で、稲村ケ崎が真っ白だねーとかキャッキャしながら(夫は沈鬱な顔で「悪い予感しかしない」「本当に来てよかったのか」と言いながら)待望のセカンドハウスに到着し、注文していたIKEA(Sgムービング)とAmazon(ヤマト)とニトリ(佐川)を待ちます。

けれども10年に1度と言っていたのが蓋を開けてみれば20年になり最終的には40年に1度だったわけで、荷物来るわけなかったんですよね…。私と夫の携帯にそれぞれヤマトと佐川から着信があり、「雪だから行けないっす、ごめんね」とのことでした。

Sgムービングだけは「雪だから遅れるっす」という電話で実際雪まみれになりながら持ってきてくれたのでとても有り難かったです。ありがとうございます、(IKEAの)送料高いとか言ってごめんなさい。

 

さて、荷物を受け取ったあとくらいにはもう電車が止まり始めていたのでセカンドハウスで一晩過ごすことにしました。食料は駅のそばにセブンイレブンがあるからそこで購入。個人商店も開いていたので心配はありませんでした。これは雪に限らず、重要なポイントかもしれません。山の中や崖の上、というのは極端ですが、便の悪いところにセカンドハウスを構えていたら不安になっていたと思います。お風呂は近くの稲村ケ崎温泉を利用。

稲村ヶ崎温泉 | 鎌倉市で唯一の天然温泉。琥珀の美肌湯[純重曹泉]。江ノ電「稲村ヶ崎」駅より徒歩3分。

雪で冷えきっていたからかもしれませんが、体の芯からほぐれるようでとても心地よかったです。良い施設。普段休日は混んでいるそうなので、貸し切り同然で使えたのは大雪の幸運だったかもしれません。

 

そんなこんなで色々大変だったけど、翌日は朝6時に起きて、ゴム長靴を掃いて朝から近くを散歩しました。その時の写真がこんな感じ。

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とても奇麗ですがすがしくて、大変だったけどこの日の朝をここで迎えられて良かったなあと思える朝でした。やっぱり、気楽に海を見にいける場所にいるというのは私にとってとても素敵な生活です。

夫のブログに良いカメラで撮った写真があるので、もし興味があればそちらもどうぞ。

http://ebikatsu-nikki.tumblr.com/post/76213862805

 

部屋をどうやって選んだか

うちのセカンドハウスはこんな感じです。

  • 賃貸
  • 鎌倉市稲村ガ崎、海岸から2分くらいの場所(部屋から海は見えない)
  • 家賃は5万円未満
  • 1K
  • 20平米

で、何故この物件に落ち着いたかというのを次から書いていこうと思います。

全体としてこんな構成になると思います。

 

Q.完全移住か、週末移住か

Q.エリアはどこにするか

Q.購入か、賃貸か

Q.都心住居がメインか、週末住居がメインか

Q.いくらまで出せるか

Q.部屋から海が見える必要があるか

 

 

週末移住をしたかったわけ

ブログを始めるにあたってまず、私と夫が週末移住(セカンドハウス生活)を思い立った経緯を少し。

我が家はDINKSで東京の都心部在住、お互いの勤め先も都内にあります。通勤には便利だから平日の暮らしにはとても都合が良いのだけど、問題は私たちにとっての理想の週末が都内には無いということでした。

週末は銀座でショッピングするのが最高という人もいれば大きな書店で本を買ってカフェで読むのが好きという人もいるし、他にも美術館巡りをするだとか、食べ歩きをするのが好きという人もいると思います。そういう人にとっては東京で過ごす週末はとても理想的なものだろうと思うのだけど、しかし、私にとってはTシャツ&裸足で海辺にいる瞬間が「このために生きている!」と思うシチュエーションだったので(同じ感性の人は少なくないよね?)、そうすると折角の週末を都心で過ごすのはとても勿体ない人生の使い方をしている気分になるわけです。

夫の理想の週末はというと、彼は私のように熱狂的に海が好きなわけではありません。のんびり読書をして過ごすというのが彼にとっての理想でした。

で、何が起こるかと言うと週末、とくに暖かい時期はほぼ毎週こんな会話をしていたわけです。

 

私「海いこうよ 海 海」

夫「こないだ行ったじゃん」

私「でも東京つまんないし、海いきたい。空にビルの無いところにいきたい。せめて山」

夫「ぼく本読みたい」

私「でかけようよー」(以降繰り返し海の良さを主張して読書の邪魔をする)

 

そう、夫の理想の週末は私に破壊されていたのでした。とても申し訳ない。そしてそんな私を見兼ねて(状況に堪え兼ねて)、彼が海辺で読書するのもいいかもねと言ってくれたことで費用面などの検討が始まり、質素で良ければそれなりの値段で実現できるということが分かったので、海辺への週末移住が現実となりました。

このブログでは今後、その際に2人で検討した内容や、実際移住してみて分かったことなどを書いていきたいと思います。ちなみに今のところの結論を頭出ししておくと、二人のお小遣いの範囲レベルのコストで週末の拠点は維持できるし、鳥の鳴き声の聞こえる部屋で起きて、朝ご飯を買いにいくついでに海を眺める生活は最高です。可能なら、海や自然が好きなら絶対にやった方が良いと思う。心からお勧めします。

夫、我がままに付き合ってくれて本当にありがとう。優しい夫とKindleとインターネットがある世界で本当に良かった。