賃貸で週末だけ移住してみた

東京で働いてるけど週末は海のそばで生活したい!を試行しているブログです。海徒歩2分、ワンルーム。家賃5万円弱。意外と安く実現できたセカンドハウス生活を紹介します。

お久しぶりです&賃貸週末移住を終了したので総括のはなし

お久しぶりですーー。

Facebookのアカウントの方に「最近どうですか?」とコメントを下さった方、待っていて下さった方、ごめんなさい。ありがとうございます。

なんか前の記事を書いた後で急にふと、ブログ熱が冷めたと言うか、飽きてしまったと言うか。

近況ですが、昨年末に3年弱の期間を経て賃貸先を引払いました。

理由は週末移住を止めて本当に移住したから!とか言えると格好いいんだけどそうではなくて、今日はそのへんの理由と退去するときTipsを含め、総括を書きたいと思います。


週末移住先の魅力が減って、都内の家の魅力が増えた

一言で総括するとやめた理由はこれです。

最初の頃は圧倒的に、

週末移住先で過ごす週末>都内で過ごす週末

だったんだけど、時間が経つにつれてこのバランスが崩れた。

具体的にあげるとこんな感じ

<良いところ>

  • 非日常的な土地の開放感  ←減った
  • すぐ海にアクセスできる立地

<悪いところ>

  • 都内との往復が手間
  • 外食が多くなるのが苦痛  ←増えた
  • 週末を丸々使うので都内での趣味を我慢するのが苦痛 ←増えた
  • 家賃、交通費、外食費等の負担

2年も続けていると非日常感が薄れる

週末に海辺で過ごす時間は最初のうちは最高に開放的で、非日常感にあふれて、平日のストレスを忘れさせてくれるものでした。

でも、非日常って日常的に経験していないからこそ非日常なのであって、毎週、毎月と繰り返していくうちにだんだんと日常になってしまうんですよね。

そうすると段々、非日常感のある海辺の家に行ってリフレッシュしたいという気持ちが薄れてきて(だって行っても非日常感ないから)、行くのが面倒くさいなーと言う気持ちの方が勝つようになってくる。

電車を乗り継いで行くのだるいなーとか、向こうで布団敷いて寝るより家のふかふかのベッドで寝たいなーとか、料理ができない向こうで外食やコンビニご飯で過ごすより家のキッチンで美味しいもの作って食べたいなーとか。料理できないというのは、キッチンが狭いだけではなくて、生ゴミの回収が週末にないから、料理すると生ゴミを全て持ち帰る必要があったからです。前より料理が得意になったのも影響してるかもしれません。

それで行く回数が減ってくると後はもう負のループっていう感じで、「先週も先々週も行ってないから今週は行かないと(元が取れない)」っていう変な義務感というか強迫感で行くようになるからより面倒に感じてきて、そこで「あ、そろそろ潮時なんだな」と気づいた感じです。

別の趣味ができた

週末移住先を引き払う5ヶ月前くらいから夫がジムでの筋トレにハマりだし、その3ヶ月後くらいからわたしも筋トレ(とダイエット)にはまってジムに通うようになりました。

ジムと週末移住は両立できない訳ではないんだけど、「今週は平日にあんまり行けなかったから週末ジム行きたい」というようなことは多く、そうすると普段通っているジムのある都内で週末を(一部でも)過ごしたいという気持ちが強くなりました。

まあ、ジムっていうのはうちの夫婦がたまたまその趣味にはまったっていう話ですが、誰しも人生いつどんな新しい趣味に目覚めるかはわからないから、そんな時に週末移住の優先順位が落ちる、というのは誰しも起こりうることなのかもしれません。

ちなみに今は筋トレが本当に楽しくて、筋トレやダイエット、プロテインについての別ブログをわいわい書いてたりします。

プロテインDIY日記

総括:最初の2年は完全に楽しかったし、賃貸という選択で良かった

結局、なにが悪かったってただその土地に慣れてしまったのがいけなかっただけで、慣れるまでは本当に楽しかったし価値があった、やって良かったと思います。

間違いがあったとすれば賃貸の更新をしてしまったことで、あの開始2年目の区切りで、「最近行くの面倒になってきたけどなー、でも来るといい所だし手放したくないんだよなー」と迷った末に、解約に踏み切れなかったことだけじゃないかな。

裏を返せば、2年ごとに週末移住先を変えればいいだけの話でもあるので、週末の非日常感と非日常感がもたらすリラックスを求めるなら「更新せずに2年ごとに住み替え」がベストというのが結論なんだと思います。あるいはそうしているうちに、ここなら何年でも通いたいという運命の土地が見つかることもあるのかもしれない。

我が家も今は週末移住をしていないけど、そのうちまたどこかのタイミングでやる事があるかもしれません。


そしてうちの場合は本当に、完全移住にしたり、物件を購入したりしなくて良かったと思っています。

週末移住をして最初の頃はとにかく楽しいし、こんなに来るだけで気持ちの解れる楽園があるならここに完全移住したいとか、どうやったら実現できるだろうとか夫婦で沢山話し合ったりもしました。でも今思えばそこで思いとどまって良かった。

もし生活の拠点をごっそり移したり、物件を購入していたら3年目になって「慣れたら都市圏から遠い面倒さが良さを上回ってきた」状態になった時に相当辛かったんじゃないかな。

なので、もし田舎に移住したり物件の購入を考えている人がいれば、3年くらいは賃貸で住んでみた方が絶対に、絶対にいいと思います。それをしないでも最初から何年たっても魅力の褪せない「運命の土地、家」に巡り会える人ももちろんいると思うんですけど、その人はラッキーな人で、全ての人がその幸運を掴めるとは限らないというのがわたしの考えです。

週末の賃貸先からお手軽に退去するためのTips

退去時には、ほとんどの物を処分しました。もともとが、

  • 平日の住居でダブっているから持ってきたもの(余っていたタンブラーとか)
  • 捨てても惜しくない気持ちで持ってきたもの(だいぶ古くなっていた客用布団とか)
  • いつ捨ててもいいよう、間に合わせの安物を買ったもの(ガスレンジとか)

といったどうでもいいものばかりだったので、置き場がなくて泣く泣く捨てたのはスタンドアップパドルのセットくらいかな。今思うと売ればよかったかもしれない。

で、処分するとなるとそれがもう大変で、私たちの週末移住していた鎌倉市は都内に住んでいる感覚からするとびっくりするくらいゴミの分別にうるさいです。

それにそもそも回収日が平日だから、ゴミを丁寧に丁寧に分別して、第○火曜の資源ゴミの日と、第○金曜の不燃ゴミの日と、・・・みたいに何日にも分けて平日に対応しないといけないのも本当に大変。

そこで何とかゴミの対応を簡略化できないかと調べたら市の認可を受けた民間の廃品回収業者が「分別前の状態で全部引き取る」というサービスをしていることを知って、こちらを利用しました。

www.city.kamakura.kanagawa.jp

↑ここに乗ってる業者のどれか

結論としてはこれはもの凄ーく便利で、布団のような大物のゴミから、一般ゴミまで、全部を30分くらいで持って行ってくれて分別も一切せずに済みました(業者さんが回収後にやってくれるのまでコミの値段)。

ゴミを処分した日の流れを書くと、予約した時間に若いお兄さんが1人、軽トラに乗ってやってきて、週末移住先のアパートからガンガンゴミを運び出してくれました。わたしは「何か分別したりしましょうか」と申し出るも早々に「あ、分け方を説明するのも細かくなっちゃうんで何にもしなくて大丈夫っす」と戦力外通告されたので家のそばをぷらぷら散歩して時間を潰し、作業の終了間際に戻ってきて掃除道具でさっと部屋内を掃除して、終わったら掃除で出たゴミを入れたゴミ袋も、100均のほうきやちりとり、コロコロも全部お兄さんに渡して終了。実際は別の日に不動産屋さんへの引き渡しをしに行ったけれど、うまくやればガスの閉栓なんかも含めて1日で全部終わらせることができると思います。

水道だけ、最後の掃除だったり液体の入ったビンゴミの処分の時に必要になるから止めるタイミングは気をつけた方がいいです。

で、サービス内容はとても気に入ったから業者さんの名前を出して紹介したいところなんだけど。。。

実は電話見積もり時に聞いた料金と実際の料金が大幅に異なって、確か12,000円くらいのはずが2万円弱に当日跳ね上がってちょっと納得行かなかったので名前は伏せておきます。

実際に見てみたら思ったより多かった、とかならわかるんだけど、「それ(品目)があるとは僕は聞いていません」「私は電話口で(電話にでた担当者に)伝えた上で、この値段と聞いています」みたいな言った言わないが発生したんですよね。

事前にホームページとかで料金が開示されてたり、書面で見積もりがもらえるとこんなことは起こらないんだろうけど、、ちょっとそういうトラブルは覚悟しないといけないかもです。

まあでも2万円弱が高いかというと、分別作業、運び出し作業、市に支払う粗大ゴミの処分料なんかも込みの値段なので、自分で処分するのに比べたら全然アリな値段かなーと思います。小ぶりのテーブルや冷蔵庫なんかもあったんだけど、ああいう大きなゴミを自分たちだけでアパートの2階から運び下ろして、レンタカーかなんかを借りて、市の処分場に持ち込んで処分料を払って、その他細々したゴミも自分たちで分別して・・・とやるともうちょっと安くはできたかもしれないけど、相当大変だったと思うので頼んで良かったと思っています。

海辺の思い出

そんな訳で今回は解消しちゃった週末移住だけど、思い出すと本当に素敵な体験であったことは間違いないです。最後に懐かしい写真を数枚貼っておきます。

f:id:shepherdess:20170710173839j:plainf:id:shepherdess:20170710173843j:plainf:id:shepherdess:20170710173845j:plainf:id:shepherdess:20170710173848j:plainf:id:shepherdess:20170710173852j:plainf:id:shepherdess:20170710173854j:plainf:id:shepherdess:20170710173903j:plainf:id:shepherdess:20170710173910g:plainf:id:shepherdess:20170710173914j:plain

はー、最高だったなー。

似てると思って「週末は田舎暮らし」を読んでみたら全然違ったはなし

先日、ダイヤモンドオンラインに以下のような記事が出ていました。

都市と田舎に同時に暮らす 「二地域居住」という生き方 【第1回】田舎がない。田舎が欲しい|週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記|ダイヤモンド・オンライン

どうやら南房総で山派の週末移住をしている方の本の紹介記事のようで、似たようなことをしてる人がいるんだな、山派の人の生活はどんな楽しさがあるのかなと思ってKindleで買って読んでみました。

で、読んでみたらライフスタイルが似てるどころか全然違ってびっくりして色々考えたので、今日はその辺をご紹介したいと思います。

 

読んだ本はこちら:(右側のKindle版がちょっと安い)

 

 

さて、まず私たちの週末移住生活と著者のそれとの共通点なんですが、

  • 都内在住
  • 金曜の夜に行って日曜の夜に帰ってくる
  • 移動時間は1時間半くらい

というのは同じです。

 

次に相違点なんですが、表面的なものを纏めると(左が著者で右が私たち)、

  • 山に週末移住/海に週末移住
  • 南房総/湘南
  • 購入/賃貸
  • 8700坪(!)/1K
  • 子持ち(開始時2人、現在3人)/DINKS
  • 車移動/電車移動

というあたりになります。

ちなみに巻末に東京R不動産の人のインタビュー記事があって、その中で「移住及び二拠点居住について検討しているエリア」のアンケートで1位が「房総エリア」2位が「湘南周辺エリア」という結果であったことが書いてあります。(だから「房総R不動産」「稲村ケ崎R不動産」なんですね。)

なので、人気のエリアに週末移住してみましたという点も一緒ですね。

 

予備知識はこの辺にして、「違う!」と思った内容について見ていきましょう。

 

 

1.広大な土地での田舎暮らし(山遊び)は楽しそう

著者は8700坪もの土地+築100年の古民家を「ポルシェが買えるくらいの値段」(1,000万くらい?)で購入したとのことです。子供達と一緒に虫や山菜を取ったり、週末農業(週末だけの世話で大丈夫な作物の栽培)をしたりと東京ではできない楽しみが目白押しで、特に良いなあと思ったのが敷地内にキジが卵を生んで、それを孵して成鳥まで育てたというエピソード。そんなことは到底都会や海辺ではできないので、これは凄いなという驚きがありました。

それから表紙に写真があるウッドデッキのスペースもとても素敵ですよね。アジアの高級リゾートみたいで、こんな場所で寛ぎたいと溜め息がでます。

 

 

2.しかし覚悟が必要すぎる

これが本当に凄まじくて、私が読んで思ったこととして週末の山暮らしに必要な覚悟は4点ほどあります。

  1. ほぼ毎週末、草刈りをし続ける覚悟
  2. 農家になって農地を手に入れる覚悟
  3. 地域の農家の方と濃い付き合いをしつつ、「いつちゃんと移住してくるの」と言われても折れない覚悟
  4. これだけハードだけど撤退しない覚悟

 

 

詳細を見ていきましょう。まず1つめ、「ほぼ毎週末、草刈りをし続ける覚悟」です。気候が良いのもあってぐんぐん野草が伸びるそうで、円盤形の刃のついた草刈機で全て刈ってしまわないと人も歩けない荒れ地になってしまうとのこと。さらに、

「今週はよく刈ったなあ!」と満足して帰ったとしても、翌週きてみると、ぞっとするほど元の木阿弥なのです。刈っても刈っても刈っても刈ってもぐいぐい生えるのは、五月から一〇月くらいの半年間。

ということで、それが8700坪ともなるとほぼ毎週末、相当量の肉体労働が避けられないということのようです。週末はだらだら、ぼーっと過ごしたい私にはこれだけでもちょっと無理。

 

次に2つめ、「農家になって農地を手に入れる覚悟」。著者の方の場合は購入した土地の一部が農地指定(=農地法の管理下)されており、「農地は農家同士での売買しか許されていない」ことから、不動産会社に紹介された地元の兼業農家の助けを借りて、農家になって農地を手にいれていました。端的に言うときちんと農地を管理していることを毎年チェックされ、検査をパスしないといけないということのようです。

なので農地を自分で耕し、雑草を取り、イノシシの害にあったら近隣の人とイノシシを退治して(!)、守っていかなければなりません。

さっき書いたのコピペしておきますね。

”ほぼ毎週末、相当量の肉体労働が避けられないということのようです。”

イノシシの退治ってそんな事できる気がしません。。

 

さて、大分ハードライフだという印象になったと思われるところで3つめ、「地域の農家の方と濃い付き合いをしつつ、「いつちゃんと移住してくるの」と言われても折れない覚悟」です。

著者の方は週末移住をはじめてすぐの頃、少し離れた酒屋さんを訪れたときの事をこう書いています。

(略)すみませ〜ん、とお店の人に声をかけると、「ひょっとして、あの家に今度入ったご家族?」と単刀直入に聞いてくるおばさん。

(略)「今度東京の人がこっちに越してくるんだって、みんな知ってるよう。移り住むんじゃないの?週末だけ?こどもの学校はこっち?」

(略)「早くこっちにちゃんと越してくるといねえ、かわいいねえ、こどもがいるってのはいいねえ。(略)」 

 と、こんなエピソードで始まり、その後集落の会合に出席して

「東京から来ました。週末しかおりませんが、なるべくご迷惑をかけないように、頑張ります。どうぞよろしくお願いします。」 

 と緊張して挨拶をしたところ、聞き取れない方言で

いつ本当にこっち越してくるつもりか?農地の管理やらなにやら大丈夫か?とたくさん質問されました。

(略)なんだかわたしは、ここに週末しかいないことが申し訳なくなってきました。

 とやり取りが続きます。

曰く、地元農家の方と密なコミュニケーションをとり、都度助けてもらいながら土地を維持することで、近隣農家に迷惑をかけないようにしないといけないとのこと。

ここで怖じ気づく人は結構多いと思うんですが、著者の方は物凄くて、まず、

それは、場所の歴史が細切れに断絶された都市生活での、アノニマス(匿名性)に生きる気楽さとは違う、つながる安らぎなのかもしれません。

と、この関係を「安らぎ」とポジティブに受け止めてしまう。そこでなおかつ、自分たちはこの集落で一番若くて一番将来にわたって長く関わる人間だから、高齢化や過疎化をなんとかしたい、とNPO法人を作って色々と活動を始めてしまう。とんでもないバイタリティです。

マンションの隣人ともコミュニケーションがあまり発生しないような都市在住者にとって、この現地コミュニティに入るというのが一番難易度が高いかもしれません

 

さて一通り凄さに驚いたところで、最後が「これだけハードだけど撤退しない覚悟」です。

この方の場合は賃貸ではなく購入だったんですが、加えて、売り主が「先祖代々守ってきた土地(墓付き)をちゃんと守ってくれる人に売りたい」という要望を持っていて、それに応えることを約束して購入した土地であったということも大きなファクターとしてあったそうです。

なので、子供が成長して都会での週末を望むようになっただとか、色々な日々の悩みをかかえながらも、基本は撤退しないという考えが書かれています。

 

この辺をもう少し一般化して考えるに、売り主の背景云々がなかったとしても、田舎の土地は購入してしまうと転売が結構難しいと思うんですよね。

さらにここみたいな高齢化が進んでいるところは今でも空家率がどんどん上がっていて、これからも更に上がり続けるだろうという場所なわけで、今後値崩れしないことを期待するのも難しいかと思います。

となると賃貸でと思うんですが、これについては巻末の東京R不動産の人が房総地域について

賃貸物件より売買物件のほうが圧倒的に数が多い

と言っているので、そもそも賃貸というオプションがほぼ存在しないという状況かもしれません。なので、売れない・撤退できない土地を所有する覚悟は避けられないのだと思います。

ちなみに房総は車でのアクセスになるので、仕事の忙しい旦那さんや部活のある中学生のお子さんが別行動でやって来るときには高速バスでの移動になるそうです。なるほどなあ。

 

著者は山の土地の購入を「結婚」に例えているんですが、この覚悟の多いところは言い得て妙だなと思います。

振り返って自分たちの週末移住を見れば賃貸でいつでも辞められるし、月5万円だし、普通のアパート暮らし以上の周辺とのコミュニケーションはないし、家具類も最低限しか買わないしと覚悟が必要な部分をとことん削り落としてやっているので、上記の結婚に対して「付き合いはじめてみた」くらいの感覚です。

 

そういった意味で「結婚」には「結婚」の良さが間違いなくあるんだろうけれど、やっぱり「お付き合い」せずに「結婚」するのはリスキーすぎる気がします。

著者は非常に多くの不動産を見て選んだそうですが、言って見ればそれは多くの人と「お見合い」して、これと思った人と交際期間ゼロでいきなり入籍したみたいなものだと思うんですよね。それで、結婚してみたら想像していたよりずっと家事大変だし義実家との付き合いも濃密だったけどそれは苦にならないタイプだったので幸せです!みたいな。それはそれで良いという人もいると思いますが、個人的にはまずどうにかして賃貸で始められないか模索して(農家に下宿・間借り交渉)、それで住んでみて良さも大変さも分かって覚悟を決めてから購入するといったステップを踏んだ方が良いように思います。

 

 

まとめ:この人と同じ条件で山派の週末移住をするのは厳しそうだけど…

すごく楽しそうだけど同時にすごくハードモードっぽい山派の週末移住について見てきましたが、この人みたいな人が敷地内にコテージかなんか建てて、そこを賃貸することができたら皆ハッピーで良いだろうなというのが私の感想です。草刈その他のハードすぎることは管理費・共益費を納める代わりに管理人さんに委託するような形でハードルを下げるやり方もあるんじゃないでしょうか。

そういう形で色々な覚悟を決めずに実現できるようになれば山派の週末移住はもっと素敵なものになるような気がします。逆に言うと、著者と同じ形で実行するのは相当のバイタリティがないと大変だと思います。

本自体はなんと言うか、山賊ダイアリーみたいな「都会人には想像もつかない田舎の楽しいハードライフ」という感じで読み物としてとても面白いと思いました。

 なので、書評として私の結論は、

  • ハードモードな週末田舎暮らしを知る読み物として面白い
  • でも実際に真似するのはあんまりお勧めできなそう
  • 山派の週末移住をしたいと思っている人はどれだけハード(かつ楽しい)かを知るために読むべき

です。

 

 

物件を選ぶときに考えたこと、住み始めてわかったこと

前回は週末移住に適したエリア(江の電沿線、逗子、大磯)について書きましたが、今回はじゃあそのエリアの中でどんな物件を選ぼうかという話をしたいと思います。

エリアの選び方ガイド - 賃貸で週末だけ移住してみた

 

ちなみに、わたしは5万円くらいの家賃で実現できるセカンドハウスが良いと思っているので家賃の目線はその辺です。

セカンドハウスは家賃5万くらいの賃貸(=初期費用20万)で始めるのが良いと思う話 - 賃貸で週末だけ移住してみた

 

ただ、今ざっと探してみたところ正直、5万円以内で借りられる良さそうな物件があんまり無いんですよね。先月くらいまでは「あー、この物件にしといた方が良かったかな」と思うような結構良さそうな物件が割と色々あったのですが…。

物件探しは冬の間のほうが良いのかもしれません。

さておき、物件を選ぶときに考えたことと住み始めてわかったことを考えていきたいと思います。

 

 

その1: 5万円で入居できる物件って一人入居専用じゃない?夫婦で使えるの?

<結論>二人入居不可と書いてあっても交渉可能なので気になったら問い合わせてみるべき。

 

まずこれ、5万円で借りられる物件というと大抵1R〜1Kです。で、そのサイズの物件だと「二人入居可」と書いてあることはほとんどありません。単身者の週末移住には問題無いですが我が家はDINKSなので、最初にひっかかったハードルがこれでした。

良さそうだと思った物件にははっきり、「単身者限定」と明記されていたのです。

しかし週末だけのセカンドハウス利用だしもしかしたら行けるかも?と藁にもすがる思いで不動産屋さんにメールで問い合わせたところ「大家さんに聞いてみます」と返事があり、その翌日にはあっさり「大家さんに聞いたら問題ありませんでした」という返事が来ました。

 

まあよく考えてみればそのはずで、趣味に月5万円出す余力のある都心のサラリーマン世帯の信用力は世の中的には割と高いわけで、自分が大家さんだったらと想像しても魅力的なお客さんだと思います。特にそれが週末移住候補となるような都心へのアクセスが悪い場所=サラリーマン世帯に敬遠されるような場所であれば尚の事、週末移住者の競争力は決して低くないんじゃないでしょうか。

 

なので、夫婦での利用を検討している場合は「夫婦で週末にセカンドハウスとしての利用を検討している」旨を明記して問い合わせをされることをお勧めします。

 

 

 

その2: 部屋から海が見えなくてもいいんじゃない?

<結論>海が見える部屋に憧れはあるけれど、海に近ければ十分に週末移住生活を満喫できる。

 

これは、最初は絶対に海見えじゃないと嫌だと思っていたんですが、住んでみると海から近いだけで十分でした。私たちの部屋からは徒歩2分で簡単に海を見にいけること、外食に行けばオーシャンフロントのお店が近所にいくらでもあることが理由です。

この辺は物件の内覧に行って部屋や周辺環境の様子を実際に見てみないと感覚があまり分からない部分だと思うので、気になったら見に行ったほうが良いです。

 

ちなみに、我が家が海見えを諦めたのは単純に費用や間取り等を優先させたからです。やっぱり海見え物件は相場が上がるので、5万円で収まらなかったり、古さや狭さを妥協しないといけなかったりします。(どのみち5万円だとそんなに贅沢を言えないのでどんぐりの背比べではありますが。)

 

狭さと古さが問題にならないのであれば、今だと例えばこの物件↓が海見え・海近ですね。

ベルアズーリ オーシャンビュー!駅近・海近物件!ペット飼育相談★2Fロフト

共益費込5.8万円で16.5平米というのはちょっと割高感ありますが、敷礼0なので悪くない価格かもしれません。江の電から見える物件なので見た事がありますが、ちょっと古めかしいのと、江の電の音※が気にならなければ有りっぽい物件です。

※JR等の「ゴォーッ」という騒音ではなくて、「ゴトンゴトン」というゆっくりした音と踏切の「チンチーン」という音です。

 

 

その3: コンビニが近いところがいい!

<結論>コンビニが近いのはスーパーの少ない週末移住エリアでは非常に便利。できればローソン、ファミマだと宅急便の店頭受け取りができて尚良し。江の電沿線エリアだと七里ケ浜には西友があるのでそちらに近いのも便利。

 

私たちの稲村ケ崎のセカンドハウスはセブンイレブンの近くで、これは物件を決めるときに重視したポイントの1つです。実際に週末移住してみてとても便利なんですが料理をしようと思うとその材料までは買えないので、これは近隣の個人商店か隣の七里ケ浜の西友に買いにいくか、東京から来る途中で鎌倉駅の東急で買います。

西友 七里ヶ浜店 - 店舗詳細|SEIYU

東急ストア | 鎌倉東急ストア

 

我が家からは七里ケ浜西友のほうが圧倒的に便利なんですが、一つ問題があって、小高い丘の上にあるので海沿いからは結構な坂道を上らなければなりません。

なので江の電沿線エリアを選んだ場合、週末移住中に料理を頻繁にする方なら七里ケ浜の西友の近くが良いのかなと思います。このエリアにはそれ以外にメジャーなスーパーはなさそうです。

 

また、コンビニですがセブンイレブンだけじゃなくてローソンかファミマがあったら良かったというのが住んでからわかったことでした。何でかというと、Amazonの配送の店頭受け取りができるからです。

 

我が家は物をそろえるときにAmazonを多用したんですけど、海辺の5万円の部屋に宅配BOXなんてありません。で、どうするかというと配送指定時間(9時から12時とか)に延々とセカンドハウスで待機してせっかくの週末移住時間を潰すか、わざわざ一旦本宅宛に配送して金曜日に自分で運び込まないといけないという状況に陥ったわけです。

 

ローソンかファミマさえ近くにあればそこに配送して土日に受け取りにいくだけなので本当に便利だったと思います。ちなみに江の電沿線だと長谷にローソンがあります。

ローソン 鎌倉坂ノ下 | 店舗検索 | ローソン

なので、この辺にするorここまで歩けるところにするというのも有りですね。極楽寺あたりなら気軽にあるいていけるんじゃないでしょうか。

 

 

ということで、まとめると

  • 単身じゃない人は単身用アパートも臆せず問い合わせる
  • 部屋から海が見えることは必須ではない
  • コンビニかスーパーの近くが便利、コンビニは特にローソンかファミマがあると便利

 

ということでした。物件をシェアするという方法もありますが、それについてはまた近々別の記事として書こうかなと思っています。 

エリアの選び方ガイド

さて今回は東京在住の方が週末移住(セカンドハウス生活)をするのに適したエリアについて書きたいと思います。関西エリアについては知識が無いので、こんな考え方で選んだのかという程度に読んでいただけると幸いです。

※セカンドハウスは賃貸で5万円/月程度で借りることを前提に考えています。

セカンドハウスは家賃5万くらいの賃貸(=初期費用20万)で始めるのが良いと思う話 - 賃貸で週末だけ移住してみた

 

 

前提として、セカンドハウスには電車でいくよという話

セカンドハウスの良さというのは”好きな場所に金曜の夜に行って日曜の夜に帰ってくる”という生活ができるところです。これが土曜の朝ではないのがちょっとしたポイントで、週末”旅行”だとついつい金曜の夜の宿泊代を勿体なく思って土曜の朝に移動してしまうところを、週末”移住”だと躊躇なく、土曜の朝に海辺で目覚めるという過ごし方ができます。

 

で、金曜の夜に移動するためにDINKSの我が家では、

  • 飲み会の後でも行ける
  • 夫婦それぞれが仕事場から直接行ける(待ち合わせをしないで行ける)

 

という条件が出てくるので、これは車じゃなくて電車だよねというのが我が家の見解です。

家族が家に揃ってから移動する、夫婦どちらかは必ず飲酒せずに移動するというのが問題ない家庭では車も便利だと思うのですが、ただその場合でも、

 

  • 駐車場代がかかる(月5万円ではできない)
  • 時間をロスする(仕事場→セカンドハウスではなく、仕事場→家→セカンドハウスになる)

 

といったデメリットがあるので、共働き家庭の週末移住は電車で行ける場所を選んだ方が良いと思います。もちろん、車を持っている方は車で行きたいときには行ったら良いんです。車で行くには便利でも電車だと非常にアクセスが悪いという場所は多々ありますが、電車で行けて車で行けない場所なんてほとんど無いですよね。だから、電車で行ける場所を選ばないと勿体ないという話です。車でしか行けない場所は賃料等の条件が良いこともありますが、気軽に行けることの方が大事だと私は思っています。

 

 

じゃあ電車で行きやすい場所ってどこだっていう話

先ほども書いたように、我が家では金曜の夜に気軽に行けるような場所にしようと考えていました。

では気軽にというのがどれくらいの距離かというと、職場や家のある都心部から電車で片道1時間半以内で行ける場所です。我が家としては、これぐらいがふらっと行ける限界だろうと思っています。神奈川で言うと小田原を超すとしんどい、というくらいですね。

 

新幹線に乗れば東京から熱海まで45分くらいで行けるんですが、そうすると一人片道3,500円以上とコストがかかってしまいます。なので、金銭的にも気軽にという意味では在来線で片道1時間半以内というのが良いかと思います。あとは、駅から住みたい場所=海辺まで歩いて行けるところですね。終電で駅についた後にタクシーに乗らないと行けない場所は、やっぱり金銭的な気軽さが劣るのでお勧めできません。

(そもそも2人で1往復につき4,000円コストアップするなら、その4,000円×4週で16,000円高い家賃のところに住めるだろうって話も出てきます。)

 

ここで私が描いた汚い図を見てみましょう。f:id:shepherdess:20140226220638j:plain

条件に合うのは赤で囲ったところです。神奈川方面なら1の湘南エリア、千葉方面のことはよく知らないんですが、地図を見る限りでは2の九十九里エリアが良さそうです。 (ちなみに東京湾のところには「工業的な海」と書いてあります。海は海でもリゾート感に欠けるので除外しました。)

 

 

神奈川ならお勧めは鎌倉・江ノ島エリア、逗子、大磯!

湘南エリアの中で具体的に場所を絞ると、鎌倉・江ノ島エリア、逗子、大磯の3カ所がお勧めです。なんでかと言うと、この3カ所には「夏休み感」とも言うべき非日常感(東京との比較において)があるからです。平塚、茅ヶ崎、辻堂あたり(特に平塚)も海に近くて良いんですが、この辺は街が拓けているので、東京の日常との連続性の中にある感覚です。これは反対に言えば住みやすいという事でもあるので完全移住向きのエリアですね。

 

特にお勧めな鎌倉・江ノ島エリアについてもう少し詳しく見ていきましょう。

鎌倉駅から徒歩でいけるのは材木座海岸と由比ケ浜です。この辺は雰囲気は良いですが駅からちょっと距離があります。落ち着いてのんびりするなら材木座がお勧めですね。昔このあたりに住んでいたことがありますが、古い商店なども多く東京から来ると非日常感に浸ることができます。由比ケ浜も良いんですが近年はなんとなく六本木文化圏になってしまった感があり、パーリーピーポーの人向きではあってものんびりした非日常感は薄めだと思います。

 

さて、このエリアで一番のお勧めは江の電の腰越から極楽寺の間です。江の電から海が見えるところですね。

ここは何がいいかというと、まずアクセスは江の電が非常に便利です。日中は12分間隔で運行、夜も終電が鎌倉駅23:33発(稲村ケ崎までは23:54発)があります。

そして何より、海に開放感があって良いんです。海岸線が湾曲していないのでまっすぐ広がるビーチを見ることができます。

f:id:shepherdess:20140223142326j:plain

七里ケ浜はなんとなくハワイのオアフに似た感じがあり、それに対して稲村ケ崎はハワイ島っぽい感じ(=良い意味でのんびり、田舎っぽい)があります。極楽寺は古都の風情です。このあたりから気に入った町を選ぶのが良いのではないでしょうか。

 

ちなみに江ノ島まで行くと平塚・茅ヶ崎同様に便利すぎる=”完全移住”向き、という感じがします。

 

その他のエリアにも触れると、逗子も完全移住向きにやや近い印象です。加えて湾が狭いので、そこは好き嫌いが別れるポイントかもしれません。

 

大磯は駅からのアクセスは良くないのですが駅に降り立った瞬間から感じられる非日常感があり、良いエリアだと思います。大磯駅自体は都心からのアクセスは良いです。ロングビーチのイメージが強いかと思いますが、実は旧吉田茂邸もある風光明媚な別荘地という面もあります。

 

ということで、神奈川ならセカンドハウスは江の電の腰越から極楽寺の間に探すのが一番おすすめ、というのが当ブログの結論です。

次はいよいよ個別の物件の話題に入ろうと思います。

冬に始めるか、夏まで待つか

「週末移住は楽しそうだけど向こうで何してるの?だって今冬じゃん、夏ならわかるけど」と先日、知人である id:gamella さんに会った際に不思議そうに聞かれたので、今日はその辺を書いてみようと思います。

 

実は我が家も、週末移住(セカンドハウス生活)をするなら夏がいいかな、せめて春になってから始めようかなと最初は考えていました。それを前倒しで始めたのは良い物件を早く押さえたいというのと、想像したら少しでも早く始めたくなってしまったのが理由です。で、いざ始めてみると予想外の雪であたふたしたところはありましたが、総体としては冬でもめっちゃ楽しいです。かなり気に入った物件を良い条件で借りられたこともあり、冬に始めて良かったなと思っています。

 

そんなわけで、冬でも海辺の週末移住が楽しい理由を説明していきたいと思います。

 

1.”海を見ながら○○する”は大抵冬でもできる

海の近くに住むことを想像したときに、マリンスポーツだけを思い浮かべる人は割と少ないような気がします。それ以外に例えば、

  • 海が見える店(レストラン/カフェ/バー)で時間を過ごす
  • 海辺を散歩する
  • ただぼーっとする

こういった海を見ながらゆっくりする時間に憧れを感じたりするのではないでしょうか。

私はそうでした。旅行で海辺に行くと朝はビーチの散歩から始めて、海辺の町の朝市を覗いて、アクティビティの合間に海沿いのカフェで飲み物を頼んで、波を眺めながらぼーっとする。これが旅行中に「必ずやりたいことリスト」にいつも入っていて、海への旅行を企画するモチベーションの大部分を占めていました。

で、これって冬でも問題なくできるんですよね。夏より陽射しは弱いけれど、それでも都心のビルの間から見る太陽に比べたらよっぽど明るくて眩しくて、比べ物にならないくらい開放的に感じます。

あとは夏のように店や道が混んでいないとか、海も汚れていなくてきれいだとか、冬のほうが良いこともあります。

 

この時間の使い方が一番の、冬も良いと思ったポイントです。そして頑張って旅行を企画せずとも毎週これができる、というのが週末移住して一番良かったと思うポイントでもあります。

f:id:shepherdess:20140216111346j:plain

こないだは富士山がくっきり見えました。

 

2.ガチな人は冬でもマリンスポーツしている

びっくりするくらい、2月でも沢山のサーファーが海にいます。浜辺には雪が積もっているし川からは絶えず雪解け水が流れこんでいるという日ですら大勢のサーファーが集まっていました。聞くと、性能の良いウェットスーツ(や、セミドライスーツ等)を着込んで入れば、寒いは寒いながらそれなりに問題なく海に入れるそうです。

道ばたを歩いているとウェットスーツ+同じ生地のフード+同じ生地のブーツでがっちり武装したもじもじくんみたいな人によくすれ違います。

私はスタンドアップパドルを始めたいと思っているんですが、3月になってもうちょっとだけ暖かくなったらデビューしてしまおうかと算段しているところです。

スタンドアップパドルってこんなの(画像検索)↓

https://www.google.com/search?q=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%91%E3%83%89%E3%83%AB&espv=210&es_sm=91&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=UBIGU7fnLMbbkQWznoG4BA&ved=0CDYQsAQ&biw=1365&bih=601

なので、冬だからマリンスポーツができないというわけでは無さそうです。 

 

3.海以外にも楽しみがある

これは場所によるんでしょうけど、私たちの場合は

  • 周辺の寺社や山を散策する
  • 鳥の鳴き声をきく
  • 地域のお店での買い物を楽しむ

というのが大きな楽しみになっています。

そこそこの規模の書店にいけば必ず数種類は鎌倉エリアのガイドブックがあると思うんですが、そこに出てくる有名寺社のうち少なくない数が海辺の私たちの部屋(セカンドハウス)から歩いていける距離にあります。なので友達と予定を合わせたり、リュックに小物を詰めたりしなくても、朝の散歩のついでに社寺めぐりができるという楽しみがあります。これは鎌倉エリアならではのポイントだと思います。東京と行き来をするときに鎌倉駅を経由するので、それも加えるとほぼ網羅ですよね。夫とは今度銭洗い弁天に行ってみたいねだとか、いっそ小銭と言わずにクレジットカードでもじゃぶじゃぶ洗いたいという話をしています。

f:id:shepherdess:20140216082228j:plain

朝の散歩で寄った、ご近所な長谷寺。

 

そして鳥の鳴き声についてはトンビが一番多くて、このぴーひょろろろーと言うのはいつでもどこでも聞けます。


トンビ「トビ」の鳴き声 - YouTube

それ以外にも夫曰くゲラじゃないかとか何だとか、部屋にいても数種類の鳴き声が聞こえてくる環境です。我が家は鳥好きなので、これは結構嬉しい。夫はバードウォッチング用に双眼鏡を買おうか悩んでいます。

 

それから、近くの店での買い物もとても楽しいです。例えば地魚に強い魚屋さんでお刺身を作ってもらおうだとか、ハワイアンテイストのパン屋さんで焼きたてのマフィンを買うだとか、朝早くにお豆腐屋さんで豆腐を買ってくるだとか。

 

 

という感じで挙げていったら切りがないですが、冬の週末移住も私にとってはとても楽しい時間の使い方です。もちろん、春や夏はもっと楽しくなると思っているので待ち遠しいんですけどね!笑

なので、早めに物件を押さえたい方、冬の生活も楽しめそうだと思った方は夏を待つ必要は無いんじゃないかというのが結論です。

 

(追記)

読み返して何だかとてもアクティブに動いているなと思ったんですが、東京にいる時は休日は昼まで寝て、何もしないうちに夜になって一日を終えてしまうことの多い人間でした。夫には(ぜい肉がついてきたから)運動してとしきりに言われるもののジム通いも続かず、平日、仕事に出ているときの歩数は1日平均4,000歩くらい。それが週末移住では朝6時半に起きて、布団に夫を残して朝の散歩にでかけ、夫が起きる9時前に豆腐屋の袋を下げて帰ってきます。その後ふたりで色々と出かけるので、歩くだけでも1日で18,000歩は超える感じ。やっぱり、好きな環境にいると人間変わるなーと感じる次第です。

セカンドハウスは家賃5万くらいの賃貸(=初期費用20万)で始めるのが良いと思う話

 

今回は週末移住用の住居は賃貸と購入どちらが良いかという話をしたいと思います。

 

 

週末移住の検討ステージによる違い:ファーストステップとしての週末移住なら絶対に賃貸

週末移住の住居を探している人には次のようなステージの人がいると思います。

 

  1. 初めて週末移住をする人
  2. すでに週末移住をしていて住み替えを検討している人

 

まず絶対に、1の初めて週末移住をする人は賃貸からスタートすべきだと思います。理由は前の記事

完全移住にするか、週末移住にするか - 賃貸で週末だけ移住してみた

でも書いたように、物件さえ選べば賃貸の週末移住は初期費用を小さく抑えられる、リスクの小さい選択だからです。ではリスクとは具体的にどんなことかと言うと、賃貸で住んでみると次のようなことが分かります。

 

  1. 自分が週末移住を楽しめるか
  2. 完全移住でなければ駄目な何かがあるか
  3. その土地で良かったか(別の市長村、場合によっては10分先の隣町の方がだいぶ良い雰囲気ということもある)
  4. その物件の条件(面積、築年数、設備、景観等)では物足りないと思うか

 

これらは本当に住んでみないと絶対にわからないことで、事前に旅行等で訪れていただけでは中々見えてこないかと思います。つまり、住んでみて失敗した!となる可能性がある部分で、ここではその際に失う可能性のある初期費用=リスクと考えています。

 

 

そこで初期費用の話になるわけですが、家賃5万円の物件なら初期費用は、

 

  • 敷金1ヶ月
  • 礼金1ヶ月
  • 仲介料1ヶ月
  • 前家賃2ヶ月
  • 鍵交換代、火災保険等

 

の合計で最大で26、7万円です。私が物件を探した際には物件が動きにくいと言われる1月だったこともあり、5万円前後の割安感のある物件が結構出ていました。フリーレントが付いたり敷金・礼金なしというものも多かったので、初期費用は20万円あれば大丈夫という印象です。部屋に置く物は自分で運べる程度の分量なので大して引越代はかかりません。

 

なので、まあ、失敗しても気持ち的には擦り傷と言わなくても打撲くらいで済みます。これが完全移住なら大怪我、まして購入だったら下手すると致死傷になりうるので、絶対に賃貸から始めるべきです。

ちなみに週末移住を始めたばかりの我が家は今のところ、1、2はまだ確認中、3はOK、4はもうちょっと広いのが良いかもしれないけどこれはこれでいいよねという感じです。

 

低家賃の物件を選ぶことで分かることもある

週末移住の低リスクであるメリット(賃料、初期費用の安さ)を生かそうとすると条件面は結構妥協する必要があって、例えば狭いとか、部屋から海が見えないとか、ベランダがないとか、ちょっと古いとか、最初は譲れないと思いがちな条件を結構諦めて絞って行く必要も出てきます。ただ、これは試してみると案外、これはこれで良かったねということにもなるので、自分が妥協できないと思っている条件が本当に妥協できないものなのか、試してみる意味でも悪くないと思います。

我が家で言うと「絶対に部屋から海が見えるところがいい」と最初は思っていましたが、住んでみると「徒歩2分で海が見えるなら部屋から見えなくてもいいかな」というのが分かりました。

この辺りは結構費用面にダイレクトに効いてくるので、将来住み替えをするにしても分かって良かったと思います。

 

 

ということで、冒頭で週末移住のステージについて

  1. 初めて週末移住をする人
  2. すでに週末移住をしていて住み替えを検討している人

の2種類があるよねという話をしましたが、1の人については家賃5万くらいの賃貸(=初期費用20万)で始めるのが良いというのが私の結論です。

 

 

で、賃貸ではなく購入を検討するとしたら2の「すでに週末移住をしていて住み替えを検討している人」になるわけですが、こちらについても実は賃貸の方が良いんじゃないかと私は思っています。長くなったのでこの辺はまた今度、改めて。

 

 

おまけ:

f:id:shepherdess:20140211113932j:plain

先日の建国記念日は良い陽気で、近くの池田丸さんで海を眺めながら刺身定食を食べました。

http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14044222/

週末移住、楽しいよ。


(追記)最大でかかる費用のところが単純に計算間違いをしていたので修正しました。失礼しました。

完全移住にするか、週末移住にするか

今回はなぜ、完全移住(生活をその場に移す)ではなく週末移住(都内の家は維持しながら土日、祝日だけ過ごす)を選んだのか書きたいと思います。

週末を海辺ですごしたいと思ったときに、我が家が最初に検討したのは完全移住でした。その時の候補は

  • 逗子
  • 平塚

の2カ所です。どうしてこの2カ所になったかというと我が家の場合は完全移住先の条件として、

  • 都内の仕事は維持するので、通勤しやすい場所(=朝座れる可能性がある駅の近く)がいい
  • 私の出身が神奈川のため、千葉よりも地縁のある神奈川がいい
  • もちろん海の近く

という3点があったからです。

 

逗子と平塚はそれぞれ横須賀線東海道線の一部始発駅なので、少し早めに行けば座って通勤ができそうです(実際に試してはいません)。千葉方面は探していないのでわかりませんが、探せば同じような条件の駅はあると思います。

ただ、朝は始発で座れるとしても帰りは立って通勤するしかないこと、もしそれをお金で解決しようとグリーン車を利用すると

  • 片道750円×20日×2人=30,000円

と結構な金額になること、そして、何より時間のロスが大きくなることがひっかかりました。金額自体は都内から逗子or平塚に移ることで家賃水準が下がるのでその分で吸収できそうだったのですが、朝何時に家をでれば良いかだとか、夜何時に帰宅できるだろうかというのが問題でした。

 

通勤だけを考えれば都内在住は本当に恵まれています。働くようになって片道1時間半以上かけて通勤していた父がいかに偉大かを思い知りましたが、片道30分で通勤できる生活と片道1時間半以上かかる生活では仕事以外の疲労度が全然違いますよね。特にそれが混雑した電車であれば尚のことです。

加えて我が家は共働きで、夕食は早く帰宅した方が料理をするか、あるいは外食するという生活をしています。そこで帰宅が1時間以上遅くなることを考えたときに、今まで

  • 20時に会社を出て20時半に最寄り駅のスーパーに寄って20時40分から料理を始める

ということができていたのが、

  • 20時に会社を出て21時半にようやく最寄り駅につく

となり、更に朝家を出る時間も早くなると思うと、正直、料理は無理だなあというのが私の感覚でした。

 

やってみたら色々効率化しながら上手くいくのかもしれないけれど、でも完全移住となると引越にかかる費用も膨らむし、そう簡単に「やっぱやめて都内に帰ってくるわ」とは行かないうのも私たちにはリスクが大きすぎました。

加えて、今はDINKSだけどそのうち子供ができて生活が変わるかもしれないし、その際、通勤だけでそんなに時間を取られていては共働きでちゃんと子育てができるんだろうかというのも不安になった点です。

何より、私は熱狂的に海が好きなのでそれでも好きの一心で耐えられそうでしたが、そこまで海好きではない夫に強いる負担として大きすぎるというのもありました。

 

そこで考えたのが東京の家とは別にセカンドハウスを借りる「週末移住」という手段です。週末移住は完全移住の問題の大部分を解決する、とても良い方法だと思います。

 

週末移住の良いところ

  1. 平日の通勤時間が伸びない
  2. 通勤する必要が無いので、始発駅などに縛られずに場所を選べる
  3. 家賃の安い物件にすれば敷金・礼金等の初期費用も小額になるし引越費用もかからないので初期投資にかかるリスクが小さい

ということで、あれこれ議論した末に我が家は週末移住を選択することにしました。ちなみに完全移住をしない決断をしたわけではなく、週末移住を2人とも良いと思えて、上述した問題を解消する方法を思いついたときには完全移住を考えることもあると思います。ただ、ファーストステップとしては確実に週末移住の方が優れていそうということです。また、一方で週末移住が完全移住に負けるところについても触れておくと、

 

週末移住の悪いところ

  1. 家賃が2カ所分発生する(持ち家の場合は購入費用が嵩む)
  2. ゴミ出しや洗濯を2カ所で行う必要がある
  3. セカンドハウス用の備品(家具等)を買い足す必要がある

という3点になると思っています。特に1は検討する際に大きなハードルに見えると思うのですが、実感としてはそこまでではありません。どういうことかと言うと、家賃の低いところを選べばそこまで高額にならないし、それに週末移住してみて良かったら都内の住居を縮小しちゃえばいいじゃんという話があるからです。

我が家は今は都内が2DK、セカンドハウスが1Kで、セカンドハウス開始前より5万円/月ほど多く家賃が発生しています。しかしこの追加分の5万円を払うのは初めの1年だけにして、週末移住の良さにはまった場合は翌年から都内を1R、セカンドハウスを2LDKとかにしようかというプランもあります(それを”セカンド”ハウスと呼ぶのも変な話ですが)。

賃料相場を調べたところ、そうすれば大体、今の都内の2DKと同じか若干のプラスくらいで納められる印象です。まあどちらにせよ週末用住居の築年数等に贅沢は決して言えませんが、それはそれで悪くない方法じゃないかなと考えています。

なので色々と書きましたが、都内勤務で完全移住を考えている方は週末移住も導入時の選択肢の一つとして考えたら良さそうだと思います。

 

(追記)お金があれば熱海や小田原から新幹線通勤という手もあります。が、新幹線定期はべらぼうに高いのでちょっとこれは無理ですねというのが我が家の見解でした。